~親子経営編~

バブル経済崩壊後、大幅な受注減となり、見込み生産で日々在庫が膨らむ製造業を営む親子経営者がいました。

現場を仕切る息子(専務)は、毎日社員の仕事をつくることだけで精一杯でした。

息子は家に帰り、夕食卓につくと、                           父親(社長)が「昨日も今日も同じ商品ばかり、どうして生産するんだ?もっと他に作るものがあるだろう!」と強い口調で聞きました。


息子は「俺なりに考えて、在庫になっても必ず売れると思うものを社員へ指示しているんだ!あんたは、現場のことを何もわかってないだろう!」と言うと、
父親が「なんだ!その言い方は!」と大声になり、
その瞬間、息子が飯茶碗を置き、父親の胸元を掴み、                取っ組み合いのケンカが始まりました。                      横にいた母親が「二人ともやめなさい!」と叫び、                 二人の子供たちは「ギャー」と泣き始め、嫁が子供たちへ「大丈夫よ」となだめるような状況でした。


翌朝、親子は昨夜何もなかったように会社へ出社するのですが、           社員たちは、親子ゲンカを察知していて、いつものことだと言わんばかりに近寄ってきません。
それどころか息子が現場の責任者へ製品や生産数について指示すると、後から父親が真逆の指示をする。そのため社員はどちらの指示に従ったらよいかわからず、その仕事が手つかずになっていることが頻繫に起きていました。


親子ゲンカは、時々事務所でも起きていて、                    そこへ商談に来た顧客が、息子へ「会社で親子ゲンカするのを止めなさい。それに親のことを“あんた”と呼ぶのも止めなさい。会社では父親ではなく社長だよ。言葉を慎みなさい!」と忠告を受けました。


実は、この息子は20年前の私で、今その当時を振り返ると、とても恥ずかしく、その顧客が忠告してくれたことに感謝しています。

私は、その時をきっかけに親を“あんた”と呼ぶのを止め、親子の話し合いを冷静にするようになりました。


家族経営では、父親も息子も、会社が儲かり、社員にも給与を多く払いたいと思うことは一致しているのです。それなのにお互いの考え方が違ったり、過去の嫌な記憶や失敗が蒸し返され、話し合いではなく、親子ゲンカになってしまいます。


先日、私がある顧問先へ外国人労働者の採用の件で訪問すると、           社長(父親)が勝手に採用してしまい、専務(息子)はそのことを聞かされていませんでした。すると専務は「なんであんたはいつも自分勝手に決めるんだ!」と言い、       社長は「会社のためにやってるんだ!」と親子ゲンカが始まり、           作業場の社員たちは事務所をチラチラと覗き見るような状況でした。
私は二人の間に入り、専務に落ち着くよう話しかけ、社長へ採用した理由を聞きました。専務は、その話を聴くことで納得され、打合せは円満に終了しました。


親は、子への期待が大きいほど、それが大きな心配に変わり、思わず子の行動に口を出してしまいます。
子は、それを口うるさく感じ、時にはプレッシャーになることもあります。      私は、親子経営はお互いの意思疎通さえ上手くできれば、一枚岩で素晴らしい企業なると思っています。                                 しかしそれは簡単なようで、意外と難しいです。                  今回のような場合、私を橋渡し役として入れてもらえば、私がお互いの考えをきちんと解釈して丁寧に伝えることができるので、親子ゲンカがなくなり、時間が節約され、会社の未来が早く実現します。
親子の事業承継は、どうぞ私へご相談ください。

さて、
弊社は、経営者の人とお金の問題を解決するために
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